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「あなたは絶対、ぜ~ったい叩きのめしてやりますわ! 首を洗って待ってらっしゃい!」
玲菜はそう言い残してその場から去った。
「……あいつがひかるの敵かぁ」
愛流はひかるを見るが、相変わらずぽやぽやとしたオーラを放っている。
きっと状況を理解していない。
「……ひかる、ちゃんとあの爆弾は処理しときなさいよ」
「え、爆弾があるの? どこどこ?」
「例えよ例え」
愛流は幾度目かのため息をつき、言葉を紡ぐ。
「ひかる。これからは別行動よ。お互いに敵だからね」
愛流が諭す様にひかるに言うと、ひかるはニッコリしたまま頷いた。
「うん。私も優勝狙うからね」
「早々に潰されない様にね」
愛流もニッコリ笑って返事をした。
これから先、笑顔になる事もなさそうだったので、ここで笑っておきたかった。
「じゃあ、後でね」
「うん、また後で」
二人は一瞥しあった後、解散して学園ファイト開始に備えた。
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