戦火生存

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「なにか用か?」 「今は学園ファイト中。用は一つしかないでしょ?」 愛流はボクシングの様な構えを取った。 「なんで最初に俺の所に来るかねぇ」 男性は苦笑する。 だが、その苦笑には不敵さがにじんでいた。 「そりゃ、去年私をぶっ飛ばした人だもの。ちゃんと覚えてるわ」 愛流の言葉に、男性はほぅ、と感心する。 「あの混戦で俺の攻撃だとわかったのか。なかなか筋が良いな」 「それはどうもありがとうございます」 愛流は慇懃無礼に言った。 しかし、男性は気にする様子も無かった。 「しかし、なぜ最初に俺に来た? もしかして生き残る自信がないのか?」 「トラウマは最初に払拭した方が気分良いからねっ!」 愛流は言葉と同時に拳を突き出す。 だがその瞬間、愛流の視界はいきなりなにかで遮られた。 「くっ!」 とっさに顔を腕で防御したが、衝撃は腕ではなく腹へと突き刺さった。
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