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生徒たちの中には学園ファイトの存在を知って入学した者もいる。
どうしてかと聞かれたら、彼らは決まって信頼出来るから、と答える。
確かに、学園ファイトで洗練された教師たちがいるということは、生徒には心強かった。
教師たちは、こうした生徒たちの期待に答えようと、必死に仕事と学園ファイトに身を費やした。
勝てば学園長になるチャンスはあるし、負けても救済措置として、三位まで給与に色々と加点される。
負ければ朱美学園の恥として肩身の狭い思いをする上に、負け続ければ朱美学園には合わないとして辞職させられる。
あるいは、自分から退職していく。
負ければ道は狭まり、勝てば広がる。
きっちりとした社会が、そこにあった。
負けられない。
全員が学園ファイトに躍起になるのは、そう言った理由があるからだった。
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