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「うう……もっとしてください」
毛布をはずしながら更なるおしおきを求める赤髪をツインテールで縛った美優と呼ばれた少女。
少しつり目がちで丸顔。
瞳はラピスラズリを彷彿させるような美しいブルー。
全体的にかわいらしい印象を受ける少女だ。
「先輩、まだ6時ですよね」
「まだ6時だな」
「今日の仕事は9時30分からですから何かしようとすればできますよね」
「仕事が9時30分からなら何かしようと思えばできるな」
「エッチしましょう」
「帰れ」
謙一は適当に美優の相手をしながら汗をかいたTシャツを脱ぎ、シャワーを浴びようとしている。
「!!やっとその気になりましたか!あの……その……優しくしてくださいね」
「……はぁ」
深い溜め息をつく謙一。
実はこのくだりはこの生活が始まってからほぼ毎日続いているため謙一はほとほと参っていた。
はっきり言って美優は謙一が好きである。
幾度となく謙一に告白を続けてきた。
しかし謙一は美優のことを仕事のパートナーとしかみていない。
きっぱり断ればこんなこともなくなるのだろうが美優の仕事率……謙一についてこれる人材が今現在美優だけのため、告白を断りお互いの仕事に支障をきたしたくないために何となくはぐらかして今に至っている。
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