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「ほら、お前もさっさと服着ろ」
脱ぎ捨てられていたミユの服を渡すとミユはうなりながら服を着だした。
「で、どうなんだ?あの子は」
しぶしぶ服を着るミユに謙一はこれといって表情を崩すことなく問いといかける。
「神条 ユキナ(かみじょう ゆきな)ですか?とりあえず現在は問題ないみたいです。彼女を狙っている人は多いですから油断はできませんけどね」
謙一たちの今回の仕事……それは要人の保護である。
そしてこの神条ユキナという人物がこの謙一たちの保護する要人で、写真を見る限り普通の可憐な女の子といった所なのだが……世界にただ一人の人間の科学によってゼロから作られたクローン人間である。
倫理的観点から決して公にすることはできない実験である。
その為研究は極秘裏に進められていた。
幾多の失敗が重なり遂に実験成功……神条ユキナが誕生した。
しかしこのユキナの誕生によりある事件が起こり事態は急変した。
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