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ノーザの力を持ってすれば、ここら一帯を無くすことなど雑作もないことだろう。
もしあんなモノが撃たれたら、プリキュアたちは………!
滲む焦りを制し、今度はネクサスから仕掛ける。ノーザはそれを紙一重でかわし、距離をとって再度エネルギーを集中する。やはりあれだけの規模を作り出して放つには相当な集中力が必要とするようだ。
だが、それだけではダメだ。
ネクサスは彼方で戦っている仲間に想いを馳せる。
はやく向かわなければ……!
ネクサスは再度、ノーザへと向かっていった。
地上で戦うピーチたちも、ソレワターセに対し苦戦を強いられていた。シフォンが戻り、ノーザも離れた今、戦いやすくはなった。だが、戦況に変わりはない。
ピーチ
「大輔………!」
唇を噛みしめてしまうほど、ピーチは焦り始めていた。
さっきから攻撃を仕掛ければ、いちいち取り込んだ大輔たちを盾にされ手もあしもでないといった感じだ。
ベリー
「このままじゃ、埒があかない……!」
パイン
「はやく大輔君たちを助けださないと……」
と、ここでパッションがなにか思いついたように手をたたき、他の三人を集めて耳打ちする。
ベリー
「……なるほどね。それなら、各自に当てられるわ」
ピーチ
「よし、それで行こう」
ピーチが気合いを入れるかのような声に呼応し、三人も「了解ッ」と答える。そして素早く解散し、所定の位置につく。
最初に行動を起こしたのはパインとパッションだった。二人は次々と振り下ろされてくる根をひらりひらりとかわしていく。
次はピーチだ。パインとパッションが囮となって注意を引き付けているうちに死角にまわりこみ、隙をついて攻撃を仕掛ける。が、ここでやはりソレワターセは大輔たちを盾にする。
そして、ここがパッションの見つけたポイントだ。ソレワターセは三人を盾にするために一旦自ら体外に出す。この瞬間、僅かに隙が生まれる。体外に出している時は、動きが止まる。おまけに注意は完全にピーチに向いている。そこへすかさずベリーがキュアスティック・ベリーソードで三人を縛っていたものを切り刻み、解放。下の二人がそれらを受けとめ、ひるんだところに残っているピーチのパンチが叩き込まれた。まともにくらったソレワターセは後方に倒れふす。大輔たちを安全な場所に寝かせる
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