スキル0

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地にひざをつける赤木を見た不良達は駆け寄った     「お前!、何しやがった!」    不良の一人がリョウの胸ぐらを掴む    だが赤木がそれを止めた    赤木「やめろ!。……放してやれ」    ゆっくりとその手を離す不良    赤木「お前名は?」    不良達に抱えられながら赤木は言う    リョウと赤木はしばらく見つめあった そしてリョウは口を開けた リョウ「……間リョウだ」 赤木「間リョウ……次は真剣勝負だ。いいな……」    少し笑う赤木    リョウ「……分かった」     「あんた達何してんの!!」    中庭にバカでかい声が聞こえた     「ヤッベ!、上ヶ崎だ!」    不良達は慌てだす    リョウ(上ヶ崎……確かパニッシュの福会長だったか……)    梓「上ヶ崎さん!」    少し出た涙を拭いて、上ヶ崎の所に駆け寄る梓    上ヶ崎は優しく梓の頭を叩いた    上ヶ崎「ったく無理して。ヤバイ時は私を頼れって言ってるでしょ?」    梓「す…すいません」    リョウ(そろそろ退散しとかねぇとやべぇな)    上ヶ崎の目を盗み、一階の窓から校内に逃げ込むリョウ    それを見た赤木は    赤木「俺はいいからお前らも早く行けっ!」    不良達は躊躇したが、赤木の怒鳴り声で慌ててバイクに駆け込み、中庭から姿を消した
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