スキル0

6/11
前へ
/210ページ
次へ
赤木は梓を見てイライラする    赤木「お前パニッシュのブローチ付けてっけど、お前がパニッシュ?」    梓は泣くのを必死で堪えて頭を縦に振る    もうすでに泣いているのか    梓は顔を上げようとしない    赤木「なんだよこのガキ!」    赤木は苛立ちながらバイクを降りた     「おっ、やっちゃうんすか?」    赤木の横にいた不良が言う    赤木「あぁ。ちょうどいい。パニッシュに俺の恐ろしさを教えてやるよ」    赤木は梓に近づいていく    梓はただうつむいたまま    その光景を見たリョウは窓に足をかけた    慌てて渚がリョウの腕を掴む    渚「あんた何する気!?、飛び降り自殺!?」    リョウ「この状況で死ぬやつなんかいるかよ……。お前が行かないから俺が行くんだよ」    渚はなぜかためらった    渚「いや梓なら大丈夫よ……大丈夫だから」    徐々にリョウを掴んでた手の力が弱くなっている    表情もまた哀しげな顔になった    リョウ「お前……妹と仲悪いのか?」    哀しげな顔から一変、ハッとした顔になる渚    渚「そんなことない……と思う」    リョウはすでにただ握ってるだけの渚の手を払い、窓から飛び降りた
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

58人が本棚に入れています
本棚に追加