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『‥‥‥‥ｸﾞｽ』
俺達は中学になって三度目の春を迎えた‥
そして卒業‥
周りを見れば泣いてる奴もいればしっかりと前を見据えてる奴もいる‥
『卒業証書授与！』
そう言われ一人一人が名前を呼ばれ返事を返しては席を立ち
堂々と前へと進んで行く‥
『三年六組柳本雄輝（ﾘｭｳﾓﾄﾕｳｷ）』
そしてついに俺にも出番が回ってくる‥
『はい！』
そう返事をすれば卒業がリアルなものになり俺は
目頭が熱くなるのを感じた‥
『卒業おめでとう』
あまり関わることのなかった校長がそう言う‥
今はそんな人にさえ別れの寂しさを感じる‥
そして俺は一礼をし席に戻った
ﾎﾟﾄﾘ‥
席についたとたん涙が一粒落ちた‥
俺の周りは多分みんな泣いてる
涙で霞んではっきりとは見えないけど‥
きっと‥
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