俊才と豪傑と山賊たち。

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7月中旬。 孔抽は許昌に戻ってきた鍾雍と共に郭嘉を登用しに潁川に向かう。 孔抽「また同じ場所に向かわせてすまんのう、郭嘉は有能な人物なのか?」 鍾雍「いえ、ご心配なく。郭嘉は将来を見通す識見をもっている人物だとか、なんせ袁紹軍に仕官しょうとしたら、袁紹殿が英雄の器でないと判断するとすぐに立ち去ったみたいですよ。」 孔抽「凄いな、あの袁紹殿を英雄ではないと判断するとは。 たぶん、わしの顔を見た瞬間、「よく州刺史なんてやってられるな。」って言われそうな気がしてきたわい。」 鍾雍「気を落としては駄目ですよ、大丈夫です、孔抽様は逆に無能過ぎて、なにも言われないですよ。」
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