夢の入り口

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バレエシューズなら、こんな音はしない。 私は誰にもわからないように寂しく笑った。 このシューズじゃ、ピルエット一つ満足に回れない… キュッ… 得意の四番ポジションからのダブルピルエット。 しかし、思った通り一回半が限界だった。 今の私の実力ならこんなもんか… 彼女は客席を見渡した。
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