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「1月に、九州のラサールーから転向して来たんだ。1年の時はBクラスだったからね、僕は吉祥院さんの事知っていたよ」
「おっ、スゲー、ラサールーか頭いいんだ。ラサールー清水だね。アハハハ……」
「……」
「ごめんね、親父ギャグ言って」
「……」
「あまり喋らないんだね」
清水は頷いた。
よく見ると目もパッチリ二重だしなかなか可愛い顔しているじゃん。背も高いしスタイルも良い、性格も良さそうだし、ユリナの言うことも聞いてくれるし、とり合えず……
「何かの縁だね。今日からユリナの助手だよ」
「意味わかんないけど、助手、うんいいよ」
ガラ ガラ ガラ
教室のドアが開いた。
「ユリナー!大丈夫?」
友達のBクラスのユキが、ユリナを探していたのか、勢いよく教室に入ってきた。
「何とか、ちょっと低血圧しただけ」
ユキが、まじまじと清水の顔を見ている。
「へー、彼氏?」
「違う、違う、助手」
ユリナが大きく手を横に振った。
「なに意味の分からないこと言ってんの、正直に言えよー。ねーねー3階のトイレで、誰か殺されたらしいよ」
ユキがユリナの横に椅子を持ってきて座った。
「うん知ってる。誰と思う」
「知ってんの?」
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