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「仁、ありがとう」
「いいってそんなの」
「よし、私だね」
手前の場所へ行き5番ボールを狙った
手前を突き5番ボールに当て4番ポケットに落とした
「よかった🎵」
「ナイスメグちゃん🎵」
「俺か」
慎は手前を突き6番ボールを狙った
手前は6番ボールに当たって4番ポケットに落ちた
「よっしゃ汚名返上‼」
「さすが🎵」
「俺の番だ」
仁は7番ボールを狙って手前を突いた
手玉は7番ボールの左側に当たり、狙っていた2番ポケットではなく、4番ポケットに落ちた
「やべぇどうしよう」
「何が?仁、ポケットインさせたじゃん」
「慎、お前気付いてないのか?」
「何に?」
慎はまだ仁の言うことが理解出来なかった
「今俺がポケットインさせたボールは7番ボール。落ちたポケットは4番ポケット。
だけどまだボールが入ってないポケットが2箇所。残りのボールも2つ」
「あ、そう言うことか」
慎はようやく仁の言うことを理解した
「つまりあとこのボールを残りのポケットの1番ポケットと2番ポケットにインさせなきゃゲームオーバーってことか」
「そう言う事だ」
「でも次ってたしか」
「メグの番...」
そう言って惠の方を見ると小刻みに振るえて明らかに不安そうにしている惠の姿があった慎は惠に近付くと
「メグ、大丈夫か?何だったら俺が変わりに」
やってやるよ、と言おうとしたが惠に言葉を遮られた
「ううん、私がやるよ。でもいつもいつも私は二人に助けられてばっかりなのにこんなところで勇気が出てこない。
私本当に弱いね」
惠が泣きそうになりながら言うと慎は惠を突然抱きしめた
「きゃ!」
「メグ、メグは弱くなんかないよ
むしろ凄く強いよ
メグは誰にも負けないどんなことにも負けない強い心を持ってるよ」
慎はメグの耳元でそっと囁いた
「本当にそう思うの?」
「あぁもちろん」
そう言うと惠は
「ありがとう、なんか勇気出てきた
私やるよ!」
【残りポケット2箇所 残りボール2つ
残り時間30分】
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