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ヒント?慎は本当にこの男の言葉を信じていいのかと思ったがいまはこの言葉を信じるしかないので聞くことにした
『ヒントは一度しか言わないよく聞け
天から落ちる物は人を殺す
山からわきだす物も人を殺す
光ない世界も人を殺す
人を生かすのは広大な海だ
答えは中にある
これがヒントだ
ではゲームスタートだ』
男の声はそこで途切れた
慎はヒントを繰り返し復唱して忘れないようにしていると仁が
「なぁ本当にこのカプセルを飲むだけなのかな?」
と話を始めた
「どういう事?」
惠が不安そうに聞く
「脱出する方法が他にもあるんじゃないかって事だよ」
「そうかな?」
「きっとあるさ‼考えようよ」
仁の提案に二人は納得して考え始めた
この部屋の異変にきずいたのはそれから10分もしないうちだった
ただ座って考えているだけなのに三人とも息が上がっていた
「なんか...苦しく...ないか」
慎が途切れ途切れに言う
「そ.そういえば息苦しいな」
仁も同じだった
「みんな全然動いてないのになんで」
惠が言った
そして気が付いたこの部屋は酸素が極端に少ないのだ。つまりこのままじっとしていれば三人ともゲームオーバーと言うわけだ
「くそっなんとかなんねぇのか」
仁が言うと慎からおもいもよらない言葉がでたのだ
「俺が飲むよ」
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