体育倉庫。

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玲菜の頬を涙が伝った。 玲菜『私も、好きですわ……。』 地球は今、先の見えない戦争の最中にある。 《死》は隣合わせでリアルに存在しているのだ。 もう、逢えないかもしれない…。 抱き締められているので、トオルの表情は見えない。 玲菜は、ギュッとトオルを抱き締めた。 玲菜『私の…初めてのキスを奪っておいて…死んだら許しませんわよ!』 トオル『ふふっ、玲菜ちゃんのそんなところが好きなんだ。心配してくれて、ありがとう…』 玲菜はトオルの胸に、顔をうずめて泣いた。
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