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玲菜も本当は怖い。他のクラスメイトのように、休んで家に籠もっていたい。
でも対策本部次官の娘・上之宮財閥の跡継ぎとしてのプライドが、逃げを許さない…。
危険を承知で通学するのは、勇気の要る事だ。
そんな玲菜を、愛流とひかるはよく分かっている。
愛流は元気よく言った。
『玲菜様!急ぎましょう!今日は、憧れのトオル様と学園祭の打ち合わせですよ~っ!』
玲菜『ばっ…!』
耳まで真っ赤になる玲菜。
クラスメイトのトオルに片想い中なのだ!
ひかるは玲菜をヒョイと担いだ。
ひかる『それは一大事!走りますよーっ!』
玲菜『恥ずかしいから降ろしなさーい!』
愛流『駄目ですーっ!』
暴れて叫ぶ玲菜を担いだまま、愛流とひかるは笑いながら走った…
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