第1回 呂望

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「あれは……殷(中国の王朝の名)の軍隊…まさか!?」 「いやぁ私達の村が!」 おばさんは村に向かって走っていった。 「待つんだおばさん!貴方も死んでしまう!」 呂望は必死で声を出し止めようとしたが、もはや聞こえもしなかった…… 数時間後…… 村は焼き払われていた。 殷の軍隊が人狩りに来たのだ。呂望は軍隊が引き上げた後に来たので捕まらずにすんだのだ。 呂望は自分の家がある所まで来た。 「……そんな……僕の家が……」 やはり呂望の家も焼かれていた。 「お父さん!お母さん!みんな!」 村を必死に走りまわるが反応がない 「そんな……嘘だ!嘘だ!嘘だぁ!!」 呂望はその場で倒れこんだ……
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