第1回 呂望

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―数日後― 呂望は近くの村まで来ていた。所々でこの前の人狩りの事件の噂を聞く。 「この前の人狩りにあった村、王様が死んだでしょう、そのために一緒に死ぬ殉死ってやつの為に来たらしよ」 「殉死って、いつもは5、6人ぐらいでしょう?」 「殷の皇后様の我が儘から始まったそうよ」 「嫌ねー、異民族ならなんでも殺していいと思ってるのかしら」 所々で噂を聞く 「殷の皇后……殉死……我が儘……」 呂望の心は、寂しさと憎しみでいっぱいだった 「そんなものの為に、私の父、母は……」 呂望は死んでやろうと村の外に向かった 「死んでやる……」 だが、そこにある人物が来た。 「待ちなされ…」 「誰だ!?」 振り向くと白い長い髭をしたおじいさんがいた。 「わしは闡教(せんきょう)の教主、元始天尊じゃ」 今、大きな歴史が動こうとしている……
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