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―数日後―
呂望は近くの村まで来ていた。所々でこの前の人狩りの事件の噂を聞く。
「この前の人狩りにあった村、王様が死んだでしょう、そのために一緒に死ぬ殉死ってやつの為に来たらしよ」
「殉死って、いつもは5、6人ぐらいでしょう?」
「殷の皇后様の我が儘から始まったそうよ」
「嫌ねー、異民族ならなんでも殺していいと思ってるのかしら」
所々で噂を聞く
「殷の皇后……殉死……我が儘……」
呂望の心は、寂しさと憎しみでいっぱいだった
「そんなものの為に、私の父、母は……」
呂望は死んでやろうと村の外に向かった
「死んでやる……」
だが、そこにある人物が来た。
「待ちなされ…」
「誰だ!?」
振り向くと白い長い髭をしたおじいさんがいた。
「わしは闡教(せんきょう)の教主、元始天尊じゃ」
今、大きな歴史が動こうとしている……
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