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――――……
――…
その頃、イギリスのとある機関では――…
ふるふる…
一枚の紙を震える両手で掴み、簡素に綴られた文を睨みつける男が一人…
「…な、何ですか!!
このふざけた手紙は!!?」
バンッッ!!とクシャクシャにした紙をデスクに叩き付ける若い男に、同僚の男達はビクリと体を縮こませる。
無理もない。デスクにたたき付ける男の顔には青い筋が三本ほど浮かんでいるのだ。その怒りの矛先がこちらに向かわなければいいが…
と、その場に働く男達は内心ヒヤヒヤしていた…。
だが、そんな空気を変えようとする男が一人…
ポン!といきなり肩を叩かれる‥
「…何だ、レオ?」
レオと言う男は、怒る男の唯一の親友だ…。
「あ~…マコーネル、お前の怒る気持ちもわからなくもないんだがなぁ…
とりあえず、本人もいねぇし、職場の人間に当たっても仕方ねぇだろ?」
「…私としたことが。ハァ‥。最近はよく真面目に仕事に取り組んでいたので、油断してましたね;;
まさか、こんなことになろうとは…」
親友レオのおかげもあり、気を取り戻したマコーネルは職場の全員に告いだ。
「…仕方ありません。室長の不在は外部には決して漏れぬようセキュリティを強化。及び、どんな小さな情報でも収集、後報告を。始め!!」
マコーネルが最後の言葉を言った途端、職場はがらりと変わり…
皆、仕事の顔となっていた。
――…
――――‥…
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