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――――…… ――… 『え~…次は、新入生代表…大竹 宏昌君。前へ!!』 司会者がマイクで大竹という新入生代表の男子生徒を呼び出した。 何故、大学院を飛び級で卒業した僕が新入生代表ではないのは、勿論、僕が入試で手を抜いたからだ。 入試は一応、形だけなのだが、新入生代表の挨拶を述べるのは、その入試の結果で在校生も外部生でもなれるらしい。 外部生だというだけで、外部生が少ないので、少し目立つが、入学式の新入生代表はそれを遥かに超す… だから、僕はわざわざ手を抜き、外部から入れる点数ギリギリにしたのだ!!当たり障りない普通の学生を演じる…。 こうして、僕の完璧な計画が始まりつつあった。あ、だが、勿論、入試は新入生代表を避けるために手を抜いたが、 普通の定期テストでは手を抜くつもりはない。やはり、一番じゃないと気がすまないからな…。 .
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