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無事入学式も終わり、僕は自分のクラスへと向かっていた。
……にしても、ここまで生徒会信仰が凄いとは、やはり学生というものは面白い。まさか、"抱く"とかいう単語が出てくるとは、思いもしなかったが…
人間観察には非常に適した環境だと僕は思う。
情報というモノは、何処から漏れるか、わからない…。まぁ、僕の手に掛かれば、あっという間に手に入るけどね。いいネタが(笑)
…と、気がつけば、もう教室前に着いていた。意を決して、教室の扉を開ける…
――ガラッ
さっきまで、騒がしかったはずの教室が扉を開けた途端、シーン…と静まり返る…
そして、人の顔を見るなり、ヒソヒソ…と、こっちをチラ見しては囁き合う…
「……」
教室のあちらこちらから感じる痛い視線…
少し、鬱憤しく感じる。
……が、今の僕は優等生。ここは優等生に成り切らなければ!!!
「…初めまして。外部から来ました…霧島 岬(ミサキ)です」
特に関わりを持ちたくもない僕はとりあえず、名乗るだけ名乗り…
無理して笑顔を作ることもなく、"よろしく"という言葉も言わなかった。
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