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当たり障りないはずの挨拶。なのに…
「はぁ?外部生??つか、Sクラスは貧乏の奴が入るところじゃねぇんだけど?」
「ほーんと!!財力なしにSクラスに入るなんて、ありえない。貧乏人なんかがSクラスに来ないでよ!!」
一人の男子生徒が僕を見下し、他の男子生徒もそれに便乗する…。
…こいつら、殺してやろうか…?
僕は、滅多に笑わない。常にと言っていいほど無表情らしい。まぁ、面白くもないのに、無理して笑う方が、余計な顔の筋肉を使うから、愛想を振り撒くこともない。
それがまた、彼らを煽ってしまったのか…
「ハッ!!こいつ、無表情とか、ありえないし!!」
ガンッと机を蹴る生徒。
「ちょっ!!いい加減にしてよ!!!霧島君が何をしたって言うの!!?」
言いたい放題の男子生徒らに、ぷりぷりと怒る男子生徒は、所々に、くせ毛のある茶色の髪の男の子だった。
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