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「何故、僕が個人の秘密を知っているのか…。
それは企業秘密です。ただ、言わせてもらえば、情報はすぐに漏れるということ…。平穏な学生生活を送りたいのなら、僕に迷惑をかけないで下さい」
僕は言葉を切り、クラスメート全員に顔を向け言い放つ…
「勿論、僕の得た情報はこれだけではありませんよ? 先程告げた、お二人の個人情報は‥
序章に過ぎません。まだマシな方なので、そこは感謝して頂きたいですね。…それと、言い忘れていましたが、貴方々の親の会社を簡単に潰せるほどのネタは、既に、こちらにはありますからね‥
馬鹿なことを考えないように……お願いしますね?
それと、もし一人でも僕に迷惑をかけた場合、クラス全員での連帯責任とさせて頂きます。
…その時になりましたら分かることなんですが、クラス名簿全員の個人情報をネット上で配信しますので‥
よろしくお願いしますね」
僕がそう言った途端、クラスメートらは顔を青ざめるなり、先程の二人に早く謝れと口々に言い、
二人共、ビクビクとしながら僕に謝ってきた。
別に僕は謝ってほしいわけではないのだが…。
まぁ、この場も鎮まったことだし、良しとするか。
僕がそう思った途端、
――…ガラッ
教室の扉を開け、入って来たのは…
金髪の長身の男。まるで歌舞伎町と場を間違えているようにしか思えない……
ホスト教師だった。
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