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「…いいか?霧島。学級委員長つーのは、クラスの纏め役なんだよ」
ホスト教師、もとい、結城は学級委員長の役割をイマイチ理解出来ていない僕に必死に説明してくれる…
元々、外国で大学を飛び級で卒業した僕だ。向こうでは学級委員長なんていない。知るはずもなかったのだ。
とりあえず、学級委員長というのは何か‥。何をするものなのかを結城に聞けば、マジ?と驚きの顔で返され…
今に至る。
「…ということだ。マジで知らんのか?」
当然だ。分かってたら、誰が貴様に聞くか!!
「はい…。」
「霧島、お前………どんだけ田舎に住んでいたんだ? 普通、どの学校にも基本ある役員だぞ?」
「……」
「まぁ、別にいいが…。簡単に言えば、学級委員長はクラス内を……
平和にさせることなんだよ。揉め事とかな、クラスメートが他クラスと騒動を起こしたときなんかも、また守ることも学級委員長の宿命なんだ!!!」
「…そうなんですか。僕は初めて知りました。学級委員長というのは…
要するに、面倒なんですね」
ハァ…とひそかに溜息を零す岬を横目に、クラスメートらは、ヒソヒソ…と互いに囁く。
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