11722人が本棚に入れています
本棚に追加
「――…というわけで、次、委員長から話だ」
現在、朝のHRの時間。
結城が霧島の名前を出すなり、今まで騒いでいたSクラス――…
教室内は一変して静まり返る
「…学級委員長として、予め忠告をしておきます。不本意ながら、学級委員長を任せられることになりましたが、
僕がこのクラスの学級委員長に付いたからには……面倒事を起こさないように…
勿論、このクラスにいる者達全員ですので…、もし、忠告を破った場合、僕自身も手段を選びませんので、悪しからず…」
宜しいですね…? と念を押して言う岬、
そんな岬にクラスメートらは密かに誓う
――…霧島を、委員長に逆らってはいけないと…。
岬は知らず知らずして、Sクラスを制圧したのだった。
「…と、んじゃ次は転入生の紹介だ」
結城は、タイミングを見て言うも、1-Sクラスでは転入生という単語に大変な盛り上がりだ。
「先生っ!!!転入生ってカッコイイ?」
「いや、俺的にはネコがいいな…」
「え~どっちでも良いじゃん」
生徒達が口々に騒ぐ中、涙もまた岬と話していた…
「わ~。なんか、すごいね;;でも、どんな子なんだろうね?」
何故か、涙は岬に懐いていた。それを岬も大して興味がないのか、はたまた面倒なのか、適当に答える
「…そうですか」
「ダァーッ!!うるせぇ!!!日向 葵(ヒュウガ アオイ)入って来い!!!」
結城に言われ、渋々入って来た転入生は…
ボサボサの黒い髪に分厚いレンズの黒縁眼鏡をかけたオタクの容姿をした少年だった…。
.
最初のコメントを投稿しよう!