11670人が本棚に入れています
本棚に追加
/474ページ
「…それで、何処に向かってるんです?」
長き沈黙を破ったのはシフォンだった‥。
「日本」
「……何故、日本に?」
シフォンの心底疑問な声にクリフェイドは事もなげに答えた
「日本には満がいる。何かあったときはすぐに呼べるよう同じ国にいた方がいいだろ?
それに、このままだと父にすぐにでもバレるからな…? 兄に…ちょっとばかり協力してもらおうかと」
ニッと口角を上げてクリフェイドは言う
「目指すはジル兄さんが経営する日本の月森ヶ丘自由学園…」
「……」
「ジル兄さんなら、匿ってくれるだろうし‥」
「それに、兄さんが僕の頼みを聞かないわけがない」
…どっから来るんですかね、その自信は‥
シフォンは呆れ顔、
「…ですが、どうするんです?金銭面の方は‥? 何しろ、急なことでしたし、お金はそうありませんよ?」
.
最初のコメントを投稿しよう!