誰よりも

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  -------俺は最初に、チンケな魔法しか使えないと宣言した筈だ。 そしてチンケな魔法を使う俺のメンタリティも相当チンケだ。 ということで、こういうどうでもいい状況で・・・・・・。 魔法を使わせていただくわけである。 風を切るフライパン。 しかし、風を捕らえる俺の方が何倍も"疾い"。 ------捕らえろっ!! 「え・・・?」 ほとんどクリーンヒット直前だった兄の顔面が突如視界から消えて戸惑っている妹。 兄たる俺はというと・・・。 「アディオス!」 片手を上げながらドアの壊れた入口に突っ立っていた。
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