満月の夜に…。

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はあはあ…。 「く…お前!今度会ったら殺してやる!!!!」 …。 「はいはい…。会えればね…。」 軽くあしらい、その場を離れた。 ……それから1年の月日が流れた…。 彼女とはあれ以来あって いない まあ、たまたま会った獣人だし、僕の事、殺す気満々だったから、出来れば、会いたくない…。 今日も獲物を探そうかな…。 街を歩くと、なにやら見覚えの有る後ろ姿…。 振り向く、その顔!!! Σ彼女だ!!!! 向こうも気付いたらしく、怖い顔をしながら僕に近づく。 ヤバい!殺される!!!! 彼女が目の前に立つ。 もう、ダメだと、目をつむる…。 …。 あれ…? ゆっくり目を開けると、目の前に赤ん坊を差し出し、彼女は俯いていた。 しかも、子供の目は青く見るからに僕に良く似てる…。 Σまさか! 「お前の子や…。あの時に出来た…。」 「え!嘘でしょ…!そんな…!!!!」 「あれから一年、ずーっとお前を探しとった…。」 全ての話が唐突すぎて、頭の中が混乱する…。 「えーっと、つまり、責任をとれ、と言う事かな…?」 「ハッキリ言えばそういう事や」 「あ…えーっと…。」 「何、疑っとんねん!この子供、どー見ても、お前やないか!!!男やったら、腹くくらんかい!!!!」 「…!!!」 強く言われ僕も承諾してしまった。 なにやら、訳が解らないまま、獣人の彼女と結婚した…。 …今宵も満月、満月の夜は不思議な事がよく起こる…。
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