満月の夜に…。

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僕が聞くと、一瞬黙り、ゆっくり口を開く 「…普通の人間として、生きたいんや…。 だから、人を傷つけたない…。 だから、満月の夜の時はこうして、繋がれてるんや…。」 「ふーん…。」 「…昔、大事な人を傷つけた…。この魔物の血のせいで…。 もう、あんな辛い思いしたないねん…。」 「…。」 「もう、用はないやろ!帰れや!」 彼女は鋭く僕を睨む 「用?無くはないよ」 「?」 「僕、お腹が空いているんだよね…。」 「獣人の血はマズイんやろ!帰れや!」 「うん、確かに血はマズイ…。 だから、君の精気を頂く!」 「は?何言っとんねん」 「実は僕、バンパイアとサキュバスの間の子なんだよね」 「Σ!お前…。」 「母さんの血が濃かったら、口付けだけで、精気を吸い取る事が出来るんだけど、残念ながら、父さんの方が強いからそれはできない…。」 「…?」 「でもね、僕の場合、性行為なら君の中から精気を吸い取る事が出来る」 ニッコリ笑いながら僕が言うと、彼女の顔が引き攣り、怒鳴りだす。 「アホか!!!なんで俺が、お前なんかとそんな事せなあかんねん!」 「だから、お腹が空いているんだって!」 「しらんがな!!!!他いけや!」 「悪いんだけど、もう、決めたんだ。 君も血が疼くんでしょ?鎮めてあげるよ。 僕が精気を吸えば納まるんじゃない?」 「…。」 「君、獣人だし、2、3回しても命に別状はないよ」 僕が優しく笑いながら言うと彼女は俯き、 「…いやや…。」 「は?」 「いやや!!!! そんなんせんでも、今夜我慢すれば納まるんや!ほっといてくれ!」 彼女は睨むとふん!と向こうを向く。 「意気がっても無駄だよ、君、今の状況解ってるの?」 「Σ!!!」 「自分で動けないようにしたんでしょ? ま、僕にしたら好都合だけどね」 僕は彼女の服を掴み、破る。 「Σひっ!」 彼女の身体が身じろぐ。 「大丈夫だよ…。怖がらなくても、快楽の海に溺れさせてあげる…。」 僕は彼女に口付けた。
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