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星座とかお月様とか
全く興味が無かった私に
貴女はいつも熱弁してたよね
いかに神秘的で素晴らしいかをさ
私はその度に素知らぬ顔して
聞いてない振り
話の中身より
一生懸命話してくれる
貴女の表情が好きだった
二人で行った初詣の帰り道
貴女が指差すその先には
息を飲むほどの満天の星空
ご覧 あれがオリオン座だよ
なんて
どこかで聞いたような
貴女の台詞も耳に入らない位だった
あれから十年
もう逢うことも無いけれど
今も変わらず輝いているよ
あの時と同じ
オリオン座が
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