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酷く薄汚れたまるで人気のない建物の中のある部屋に男4人が監禁されていた。
この建物は相当古く、廃墟である事はまず間違いない。
部屋は酷く殺風景で天井は蜘蛛の巣だらけ。
壁にはシミがあり何とも不気味である。
暫く時間が経つと4人の中の一人が目を覚ました。
「うっ、ん……ん!? ここは一体何処なんだ」
あまりの大声に後の3人も目を覚ました。
「チッ、うるせえなあ」
「何だ此処は!?」
「お前達は誰だ!?」
全員パニック状態でそんな言葉が飛び交う。
「誰だお前は!!」
「何処なんだここは!?」
「うるせえ!お前等黙れ!」
「みっ、みんな取り敢えず落ち着こう」
喚き合いながら一人が何かを発見したようだ。
「なんだ?あれ?」
部屋を見渡すと貼り紙があった。
その貼り紙にはこう書かれていたーー
「何もしてはいけない」と。
「ふざけんな!」
「こんなイカれた場所に監禁しやがって」
「でも、本当に監禁ならば何故私達は縛られてないんでしょう」
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