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「時間なんか知った所でどうにもならんじゃないか」
工事現場風のおじさんが喋る。
それもそうだがしかし、窓も無いこの部屋ときたら息が詰まる。
ここに監禁させた者は一体何がしたいのだろうか?
記憶を消すが携帯は盗み時計は盗まない。
常人とは到底思えぬイカれた者であることだけは明らかである。
不気味な部屋だが真っ暗というわけではなく一応電気はある。
あるにはあるのだが蛍光灯が切れかかっていて所々チカチカしている。
ところで手足が自由ならば脱出できるだろ?と思う人が居るだろうがどうやらそうはさせてくれないらしい。
ここの扉ときたら内側からは開かない外から鍵を掛けるタイプの鋼鉄製の扉なのだ。
構造としては飛行機にある荷物を載せる棚を思い出して貰いたい。
それの強化版といった所だ。つまり、外からあのイカれた者に開けてもらう必要がある。
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