10人

11/29
前へ
/133ページ
次へ
「なノに君ハ… この状況デ 皆が恐怖シテるとイウのに 何故恐怖しナい?」 「…怖いよ?俺だって」 ただ、 怖い、てどんな感情なのかなって 時々悩むくらいで。 「…フ―ン…」 銀髪はニヤリとしたあと さて、と声を張って言った。 「自己紹介しまショウョ♪ こノまマデは誰をどウ呼ンでイいノカ解らナい」 マイペースな人だなぁ… 「ボクは…設楽ゆきは」 「「「「ぇ??」」」」 皆が頭の上にハテナマークを浮かべる。 俺が浮かべた理由は、 『したらゆきは』 って名前は珍しいのに 俺と同じだって事。 …皆、は? 「シタラユキハ、って… あたしもよ…」 茶髪さんがゆっくり言う。 「…俺もだぜ」 金髪が続ける。 「私もデスガ」 銀髪様も言う。 そして俺も 「同じ…」 呟いた。
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

135人が本棚に入れています
本棚に追加