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眼鏡が操人さんの近くに行ってる。
…なんか話
はずんでるっぽいな―
女の子たちも慰めあってるし
ポチはおじいさんを部屋の隅に持って行って見張ってるし。
…ヒマ。
壁に伝い、座り込んで
ボーっと空を見つめる。
そんな時、
「クロさん、てよんでも…
いいですか??」
ビ
ク
ッ
として、俺は壁から背中を離した。
なんだ今の、…嫌な感じ。
目の前にいる子は
淡い桜色の、姫ほどじゃないけど腰までの長い髪の女の子だった。
毛先を包帯のようなものでぐるぐると結んでいる。
どこかの巫女のようだ
洋服も巫女みたいだし…
「…」
「ぁ…もしだめ…でしたら、なんとお呼びすれば…」
女の子が困ったような泣きそうな顔をする。
俺より少し幼い風貌に
何を怖がる必要があるんだ…
「…ぁ、…い、いいよ
クロで…
君は…??」
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