10人

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「いやまったく」 俺はなるべく 思い切っきり笑った。 「ツれナイねェ… シロ君ハぁ??」 シロ… クソメガネの色が シロだからか… シロは苦笑しながら 首を横にふった。 でも俺となんとなく 似てるのが嫌。 「デ。なんでシロ君は 雪サンに近づカないほうが イイと言っタノかな」 シロは目を細めて つぶやいた。 「それは」 「しかモ わザワざクロ君だケに」 ワタシにも教エてホしカッたなァ? と操人さんは口の端をもちあげた。 …操人さんは、 何がしりたいんだろう。 いろんなコトを 引っ掛けた言い方をしてるからどれが本当かわかんない。 シロは、唇をなめて 落ち着いた態度で応えた。 「雪が危険かもしれんっ つう理由は、 貴方ほどの方なら もう気づいているはず。 こいつに教えたのは、雪に懐かれてたようにみえたんで。」 操人さんは、小さく肩を揺らした。 俯いてて見えないけど 笑ってるようだ。 「ふゥん…シロ君。 君も中々オモしろイコトを言うね」
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