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「小僧、何してやがる」
一瞬肩が震える。
まさか起きてる人がいたなんて気づかなかった。
男の声だ。振り返る。
ハタチそこそこ、
なりたてくらい??
俺より年上だとは、はっきりわかる。
クォーターなのか
綺麗な金髪に、青い瞳。
に 似合わず
「なにじろじろみてんだよ、
てめぇ」
荒い言葉遣い。
ある意味いいギャップ。
ジーパンに黒いシャツという
ラフなカッコな彼が
いきなり近づいてきた。
あれ、もしかして殴られる??
「…な―んかてめぇ
みたことあんだよなァ…その」
顔に手がのびる。
反射的に、何か恐怖を感じた。
「紅い瞳とか」
【き……ね、そ…、…ひと…】
ゾ
ッ
として、視界がぶれる。
思わず金髪の手を払ってしまう。
「…す…」
やってしまった。
「…すみませんねじろじろ見ちゃって!」
「そこかよ!」
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