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「ちがっ…
あの、どこの制服だろ―なぁって」
「やっぱりみてんじゃないのよ!」
え、服みるのもだめなんだろ―か。
俺も男だから、茶髪さんのおっきい胸に目がいかない訳じゃないけど
今は非常事だしそんな余裕..
「は―ぃおジョウさん?
カリカリしてたらモテないョ」
いつの間に背後に…!
ていうかなんで俺の後ろに!
……起きた気配も
俺の両肩に置かれた手の存在も
近づく気配も全くなかった。
首だけ動かしてそいつを見る。
目が合う。
20代くらいのよ―だけど
金髪よりは落ち着きのあるトコロから…金髪よりは年上だと思う。
髪は白に近い色をしていて
(白髪!?…違うような気がする)
後ろだけちょん、と結んでいる。
瞳は俺と同じ…紅。
目が合った瞬間、体の中になにかが駆け巡る。
なん、だコイツ…
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