10人

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「ン―?怖がらナクテモいーですョ少年」 つ、と顎に細い指先の感覚を感じた。 「!!」 紅い目は怖い。 己の瞳さえ嫌いなのに。 得体の知れない微笑も怖い。 そしてなにより こ の 男 は ―― 銀色のような髪の男の腕を 振りほどくように暴れて 得体のしれない恐怖に 肩で息をする。 「…ッ…」 「ぉヤおヤ、どうしタんデスカ―? 取っテ食いやしまセンョー」 パタパタ手を振る 茶化した態度と笑顔が 少しだけ俺を安心させた。 「…あんた怪しいわ。 もしかしてあんたがココにつれてきた犯人なんじゃないでしょうね!?」 「オヤ心外ですネ」 そう言って 俺をチラ、と見たあと 「私とて今の状況ハ理解でキまセンヨ?? しカも知ってイル方がヒトリもおりまセンし」
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