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茶髪の女のコは
自分の肩を抱いて、震えた。
「まだ開けんのは危険じゃねぇ??」
銀髪の男は
金髪の男の言葉に頷く。
「そォですねぇ。
…じゃあ皆さンが起きるマデ、自己紹介でモしてましョうカ」
「自己紹介ぃ!?
だいたいね
さっきからあんた達…
へらへらして…!!
なんでそんな余裕なのよ!!」
さっきからいらいらしてるようには見えた茶髪のコは
やっぱり爆発した。
「…慌てた所で何か解決する確率があがるの?」
俺は、笑いながら思った事を口にした。
この建物はどこか異常だって事を誰もが感じていて
どちらかといえば
パニックを起こさない
俺らのほうが
おかしいかもしれないけど。
「…あんたもオカシイわよ…
あたし早く帰りたい!!
皆皆皆皆オカシイ!!!
ねぇ皆共犯なんでしょ!?
あたしをどうする気!?」
茶髪さんが頭を抱えて
壁に後ずさる。
皆
今まで普通だった茶髪さんに
かける言葉が
みつからないらしい。
銀髪の男が、
茶髪さんに近寄る。
その表情は、いかにも面倒臭そう。
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