10人

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茶髪の女のコは 自分の肩を抱いて、震えた。 「まだ開けんのは危険じゃねぇ??」 銀髪の男は 金髪の男の言葉に頷く。 「そォですねぇ。 …じゃあ皆さンが起きるマデ、自己紹介でモしてましョうカ」 「自己紹介ぃ!? だいたいね さっきからあんた達… へらへらして…!! なんでそんな余裕なのよ!!」 さっきからいらいらしてるようには見えた茶髪のコは やっぱり爆発した。 「…慌てた所で何か解決する確率があがるの?」 俺は、笑いながら思った事を口にした。 この建物はどこか異常だって事を誰もが感じていて どちらかといえば パニックを起こさない 俺らのほうが おかしいかもしれないけど。 「…あんたもオカシイわよ… あたし早く帰りたい!! 皆皆皆皆オカシイ!!! ねぇ皆共犯なんでしょ!? あたしをどうする気!?」 茶髪さんが頭を抱えて 壁に後ずさる。 皆 今まで普通だった茶髪さんに かける言葉が みつからないらしい。 銀髪の男が、 茶髪さんに近寄る。 その表情は、いかにも面倒臭そう。
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