002-召使

3/3
前へ
/36ページ
次へ
「椿様、黒都さんにお客様が見えています」 「氷景だね…、椿ちゃん通してあげて」 「通せ」 「かしこまりました」 メイドが出て行き、しばらくすると14歳くらいの少年が入って来た。 「御主人ーっ!いったい何処ほっつき歩いてたんですか!500年も捜しまわったんですよ!?」 「だって気付いたら封印されてたんだもん」 「おほん、初めまして…御主人がお世話になってます」 「御主人って…じゃあお前は召使か何かか?」 「はい!俺はコウモリの氷景といいます」 「俺は椿だ」 「氷景はね何でも出来るんだよ」 「へぇ」 「昼間動くのは苦手ですが家事一般は全てこなせます、トマトジュースがあれば」 「は?」 「氷景はトマトジュースが大好物なんだよー」 「吸血コウモリじゃねぇのか?」 「元はそうだったんだけど…トマトジュースブーム?」 「違います御主人、俺だって血を吸うことくらいある」 「おい、キャラ変わったぞ」 「気のせいじゃないですかー?」 「明らかに変わってんだろ」 「はーいはいはいはい気のせいー」 「黒都以上にタチ悪ぃなテメェ」 「俺は御主人の比じゃないぜ☆」 「ん?」 「……………(怒」 これから苦労しそうだ。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加