9人が本棚に入れています
本棚に追加
「んじゃ、そろそろ俺は寝るぜ」
「おーう、おやすみ椿さん」
「ああ」
「椿ちゃん、氷景危ない!」
ガッシャーン
「何だ!?」
「すみません御主人、助かりました」
「二人とも怪我してない?」
「ああ、お前のお陰でな」
「あーあ、せっかくの窓が台なしじゃないか」
パキパキパキ…
「よぉし、修理完了」
「椿さんは此処に居ろよ!」
「はいはい」
「椿ちゃんお留守ばーん」
「いいからさっさと行きやがれ!」
「蹴らないでよ、椿ちゃんのおこりんぼー」
「ったく…やっと静かになったな、寝るか」
「またあの双子なんですかね?」
「まだ生きてたんだね、死んじゃってると思ってたんだけど」
「もうババアになってんじゃないですか?」
「さあ」
「ちょっと!聞こえてんだけど!」
「そういうお前達もジジイではないのか?」
「やあ、久しぶりだね…えっと誰だっけ?」
「相変わらず暢気な奴だな」
「むーかーつーくーっ!!」
「で、あんたら御主人に何の用?」
「あんた達に用なんかないよーだ!」
「そう、用があるのは館の主だ」
「椿ちゃんに?」
「あいつには合成獣(キメラ)の書の在りかを吐いてもらわねばならない」
「ふぅん、そうなんだ」
「解ったらさっさとそこをどきなさいよ!」
「無理」
「消すわよ?」
「お前なんかに出来るの?…小娘のくせに」
「きゃっ!ちょっと!いきなり顔狙う事ないでしょー!?」
「氷景…下がってて」
「御意」
「聞いてんの!?」
「五月蝿いよ不細工、もっとぐちゃぐちゃにしてやるから待ってろよ」
最初のコメントを投稿しよう!