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「やっとお目覚めか」
「おはよー」
「今日はいつもより遅かったな」
「二度寝しちゃったんだー」
「二度寝すんな」
「えー」
「えー、じゃねぇよ全然可愛くねぇから」
「むー…」
「頬膨らましても駄目だから」
「ちぇー」
「飯は?」
「いる」
「ほらよ」
「んー、いただきます」
ブツ―――
「あんまり吸うな…」
「うん、わかってる」
「…っ……こっちの身にも…なれってんだ」
「…………ご馳走様」
「……」
椿はソファにゴロンと横になる。
「大丈夫?」
「いつもの事だ、もう慣れた」
「嘘」
「ああ?」
「今日はそんなに吸ってないのに椿ちゃん顔色悪い」
「気のせいだろつーか俺の上に乗るな」
「…体調良くないくせに何で俺に血を吸わせたの?」
「…………」
「時々体調悪くなるのもいつもの事?」
「ああ」
「ふぅん」
「つーかいつまで乗ってんだ早く降り……っん」
この時俺は黒都に何かを口移しされたわけで、その時改めて綺麗な顔してんなーと思ったのは秘密。
「∑何すんだ!」
「さっきのは俺の血…それで椿ちゃん治ると思う」
「…………」
「キス初めて?」
「んなわけねーだろ」
「そっかそっか」
リンゴーン…
その時呼び鈴が鳴った。
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