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「みなさん。次は庭をご案内いたします。ですがその前にこの屋敷の地図をみなさんにお配りします。くれぐれもなくさないでくださいね。案内はしましたけど、多分どなたか迷ってしまうと思うんで…。」
そう言ってこちらの方を一瞥(イチベツ)した。
今のってあたしが迷っちゃうってこと言いたい?
なんか…バカにされた気がする不愉快だなぁ~まったく💢
「それでは、庭に行きましょうか」
気分を害したあたしを全く気にすることもなく、微笑をうかべ歩き出した
配られた地図はとてもわかりやすく書いてあった
一層のことこの地図さえあれば、芥川さんの案内なんていらなかったのではと思ってしまう
「あれ?これ…」
ふと床を見ると一枚のハンカチが落ちていた
ハンカチの端には、konohaという文字が書いてあった
「あぁーあの人か。渡すのめんどいなぁ~啓夜、あそこの人に渡してきてよ」
「あぁ。いいよ」
そう言うとすぐに渡しに言ってくれた
「これ、落ちてた」
啓夜はあきらかに態度が悪かった
目もあわせないうえ、言い方もあまり良いとは言えなかった
それでも相手の人は、笑顔でお礼を言っていた。
まぁー多分啓夜は聞いてなければ見てもなかったと思うけど
昔から人見知りで仲の良い人以外と話すときはいつも今、みたいな感じなんだよね
「みなさん着きました」
ついたさきには、色とりどりの花が咲き木々も茂っていて、まるでおとぎ話に出てきそうな庭があった
お姫様とか出てきそうだなぁー
「みなさん。しばらくご覧賞してください。気が済みましたら部屋へお戻りください」
そう言い残し芥川さんは立ち去った
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