第二章

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「みなさん。次は庭をご案内いたします。ですがその前にこの屋敷の地図をみなさんにお配りします。くれぐれもなくさないでくださいね。案内はしましたけど、多分どなたか迷ってしまうと思うんで…。」 そう言ってこちらの方を一瞥(イチベツ)した。 今のってあたしが迷っちゃうってこと言いたい? なんか…バカにされた気がする不愉快だなぁ~まったく💢 「それでは、庭に行きましょうか」 気分を害したあたしを全く気にすることもなく、微笑をうかべ歩き出した 配られた地図はとてもわかりやすく書いてあった 一層のことこの地図さえあれば、芥川さんの案内なんていらなかったのではと思ってしまう 「あれ?これ…」 ふと床を見ると一枚のハンカチが落ちていた ハンカチの端には、konohaという文字が書いてあった 「あぁーあの人か。渡すのめんどいなぁ~啓夜、あそこの人に渡してきてよ」 「あぁ。いいよ」 そう言うとすぐに渡しに言ってくれた 「これ、落ちてた」 啓夜はあきらかに態度が悪かった 目もあわせないうえ、言い方もあまり良いとは言えなかった それでも相手の人は、笑顔でお礼を言っていた。 まぁー多分啓夜は聞いてなければ見てもなかったと思うけど 昔から人見知りで仲の良い人以外と話すときはいつも今、みたいな感じなんだよね 「みなさん着きました」 ついたさきには、色とりどりの花が咲き木々も茂っていて、まるでおとぎ話に出てきそうな庭があった お姫様とか出てきそうだなぁー 「みなさん。しばらくご覧賞してください。気が済みましたら部屋へお戻りください」 そう言い残し芥川さんは立ち去った
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