第三章

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雨宮 心葉視点 「おいどうした?心葉。機嫌わりぃーな?うざったい」 うっ…うざったいって。確かに機嫌少し悪いが コイツ本当に口のききかた悪いな 「ちょっとさっきな。それよりも綺麗だな。この花なんて俺見たことないよ…なんて名前だろうな?」 俺達は今庭にいる。俺はそこに咲いている花びらが紅葉形の青色の花を指差しながら聞いた 「シレビラブルーフラワー」 「えっ?」 明らかに蓮の声ではない。誰だと思いゆっくりと声のした方を見るとそこには、あの不思議ちゃんがいた えっと確か名前は美月だった気がした 「シレビラブルーフラワー。別名『あの世の絆』」 いや…こっちが不思議そうな顔をしていたのは、もっと詳しく教えてとかではないんですけど 「そうなんですか。あの世の絆って物騒な別名ですね」 「もういない。一人いない」 話がかみ合っていません。 意味がわかりません。 一人いないって何?…この中でなのか? 俺はキョロキョロと周りを見た そして一人いないことに気づいた 「おい、蓮あの暗い人いや…碧さんがいない」 蓮はそれを聞いて辺りを見渡す 「便所なんじゃないか?」 あぁ~確かに。 「じゃあ。そろそろ戻る。心葉」 「あっ!待って。俺も戻る。では美月さんまた夕飯のときに」 美月さんはニコニコしながら手を振ってくれた 俺は室内に向かう蓮について行きながらふと空を見た。すると三階から人影が見えた 確か三階には行ってはいけないと言われたはずなんだが芥川さんかな? 俺はあんまり気にしないで室内に入った 。
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