第三章

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「失礼します。心葉様。蓮様お食事の時間になっています。もうあなた方と碧様以外は席でお待ちですよ」 時計を見るともう40分もたっていた 「すみませんでした。今すぐ行きます」 蓮は営業スマイルみたいな笑顔で言った 芥川さんはすぐきてくださいねと言って忙しそうに戻っていった 芥川さんがいなくなると蓮はそのままの笑顔で 「ほら!さっさと行きますよ。心葉クン」 といった めちゃくちゃ怖かった 俺は一瞬鳥肌がたったよ 俺は蓮のあとを無言でついていった すると蓮はいきなり立ち止まった 「どうしたんだよ」 いきなり立ち止まったからぶつかりそうになったじゃないかよ 「心葉…これなんだと思う?」 蓮は震えながらある一点を指差した 俺はその場所を見た 「っ!!!」 そこには血の付いた刃物があった 一気に寒気がした その刃物の周りには赤いのがポツンポツンとある 蓮は深呼吸を一回して血のあとを追って歩き出した 俺も勇気を出して蓮のあとを追いながら歩き出した 心のどこかで誰かのイタズラだと思っていたから 。
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