第三章

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藤野 朝腸視点 「え……?なんだって」 俺はすごい勢いで居間に入ってきて必死に何かを訴えかけている心葉君に少しひきながらも一応冷静に聞き返す 「ひ…人が‥!人‥が死んで‥!」 「待て。とりあえず落ち着くんだ。……一体どういうことなんだ?」 するとだいぶ落ち着いたらしい心葉君が少しずつ話し始めた 「俺達は…芥川さんに呼ばれて部屋を出たんです。そしたら途中で血の付いた刃物を見つけて…。それで、蓮と血の後を追っていったら…血まみれの…人が‥。」 心葉君の声が震えていくと同時に場の空気が固まりはじめる 「蓮がまだ‥向こうにいるんです。みんなを呼んでこいって言っていて。だから…。」 全員が声を出せないでいる それはそうだろう。 人が‥死んだ…。 信じたくないが、心葉君がこの様子だ。まず、嘘ではないだろう 実際…蒼井さんがまだ来ていない 。
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