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あまりのマックの攻撃力の高さに、シャウプは動揺を隠せない。
「僕は王女さんに会った…。政治に苦しむ国民にも…。
平気でこんなコトができるお前たちが、僕は信じられない。」
静かな怒りを発しながら歩み寄るマックに、シャウプは恐怖を感じた。
「貴様にこの国の何がわかる?我々だって好きでやってるワケじゃない。
より良い国を作るため、国王様やレール様がなされた苦渋の決断。
彼らはやむを得ない犠牲なんだ!」
必死に対抗するように言い返すシャウプ。
懸命に虚勢を張っているようにも見える。
シャウプの言葉が終わるや否やマックは一気に接近し、右拳を繰り出した。
「うっ!」
シャウプは慌てて剣でそれをいなす。
威力は高いものの、モロに衝撃を受け止めなければ剣への影響は問題はなさそうだ。
「だからぶっ潰すんだ!」
左腕を振りかぶり、繰り出す。
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