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感じていたハズの死への恐怖。
それが急速に怒りへと転じ、やがて憎しみに変化した。
どこからか湧いてくる、抜けたハズの力。
シャウプは立ち上がり、新たなる目的のため、行動を起こす。
「ふぅ…よし…終わった。」
シャウプを斬り倒したマックは、大きくため息をついた。
動く気配のないシャウプをよそに、頑固一徹を元の石に戻し、周囲を見渡す。
「あれ?みんな思ったより進んでないみたいだ。
翔くんとタクマは…?強敵に遭遇とか?
なら僕がその分頑張んなきゃ!なんせ頼りにされてるからね!」
一回り太くなった腕をグルグルと回しながら、マックは神殿に向けて歩きだす。
「さぁて、一気に優勢に………!!」
せめぎ合う群衆に追いつこうと走り出した直後、マックの身体が大きく揺れた。
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