異変

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同時に、さらに高熱の痛みが走り、フリーズしかけたマックの脳を復旧させる。 「うがぁぁぁぁぁ!!!」 夢中で叫びながら腕を振りまわした。 危険を感じたのか、背中に密着していた敵がやや離れた。 マックもよろめきながら敵と距離を取る。 今、マックを攻撃してくる相手はシャウプしかいない。 周囲に、味方も含め他の人間はいないからだ。 しかし息を荒げながらマックを見据える者は、今までのシャウプとは似ても似つかない姿だった。 「なんだ…これ……。」 マックは目を疑った。 鎧から出ている肌は濁った色。 黒の絵の具に白の絵の具を一滴垂らしたような、灰色とも黒色ともつかぬ微妙な色。 どうにも汚いと言わざるを得ない。 その指先は鋭利に尖っており、右手のそれからは鮮血が滴っている。
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