異変

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シャウプらしき『物』の手を見て、なんとなく左手で腰の傷口を押さえるマック。 アレが自分の身体を抉ったかと思うと、どうにも気持ちが悪い。 それにしても… 「狙ったのか狙ってないのかわかんないけど…何にしても当たった場所が悪かったなぁ…。」 鼓動に合わせ血が溢れ出てくるのを、左手に感じる。 思っていたよりも、さらに傷は深いようだ。 『植物野郎 闘士モード』ーーー 蔓で全身を均等に覆い、バランス良く強化する通常の『植物野郎』。 これに比し、両腕にその蔓の大半を配し、腕力のみを追い求めた形態だ。 しかし、デメリットもある。 見た目からもわかるように、腕以外を覆う蔓が少ないのだ。 そのため、防御力は通常の『植物野郎』よりも遥かに劣る。 強大な腕力は、失われた防御力を糧に成立しているのだ。
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